京都府警山科署によると、大西さんは長男と2人暮らしで、出火当時は長男1人だった。
同署などによると、同じ団地に住む私立綾羽高3年の木ノ下貴紀さん(18)と、木ノ下さん宅に遊びに来ていた府立鳥羽高3年の杉本亨光さん(18)が、「火事だ」という声を聞いて現場へ駆け付けた。室内から黒煙が噴き出す中、2階のベランダに男の子を発見。2人が排水パイプや1階ベランダをつかんで2階へよじ登り、杉本さんが涙ぐむ男の子を右肩に抱え上げて助け出した。
杉本さんは相撲部に所属し、09年の新潟国体で団体4位を飾ったときのメンバー。「命に別条がなくてよかった。相撲で培った力を生かせた」と話した。また木ノ下さんは「火が見えたので危ないと思った。昔は消防士になりたかったので、助けられてよかった」と話していた。山科署は21日に2人を表彰する。
現場は京都市営地下鉄醍醐駅の北東で、世界文化遺産の醍醐寺のすぐ近く。【熊谷豪、藤田健志】
【関連ニュース】
<最近の救出劇>JR高円寺駅:転落女性を救助 レールの間に寝かせ
<マンション8階から転落するも>4歳女児 軽傷で済む
<ハイチでは>ハイチ大地震:16歳少女15日ぶり救出
ポーランド:川から氷の海、120キロ漂流の犬救出 だから君の名前は「バルト君」
・ エンダン文庫 母国でも語り継ぐインドネシア人青年の勇気(毎日新聞)
・ ヨウ素から不斉合成触媒を開発=次世代抗生物質の生成に期待−名古屋大(時事通信)
・ 9人の救出不可能 たまゆら火災、実験で確認(産経新聞)
・ <医療事故書籍>集英社と毎日新聞記者 賠償命令判決確定(毎日新聞)
・ SS船長を日本で聴取 平野官房長官が方針(産経新聞)